5月になりました。5月の別名は苗を植える月、早苗月から皐月になったともいわれていますが、北海道ではたくさんの花が咲き、青々とした新芽が顔を出す、まるで自然界の躍動の音が聞こえるような季節です。
最近サロンで「オージャス」についてお客さまとお話することが続きました。
オージャスとはアーユルヴェーダでは「活力素」と訳される私たちの命を維持する大切なものです。古典書には、「オージャスがなければ生物は生存できない」とあり、お母さんのお腹の中で赤ちゃんはまずいちばん最初にお母さんからこのオージャスをもらうそうです。
そしてこのオージャスが赤ちゃんの心臓に入り、死ぬまでの間に増えたり減ったりしながら、命が燃え尽きるときオージャスも消えてなくなります。
さらにオージャスは「白くて少し赤黄色を帯びて」いて、「ギーの色で蜜の味がし、炒った米の匂いがする。」(チャラカ・サンヒター 第17章)とあります。
この目で見たことはもちろんないし、見た事あるって人の話を聞いたこともないけど、ちゃんと存在する物質だということが古典書の記述からわかります。いつか発見されたらすごいですよね✨
この話を初めて聞いた時には驚きでしたが、オージャスが減っているときの特徴を見ていくと、納得できることが多いです。どんなものがオージャスを減らすかというと、
恐れや不安、心配、悲哀
夜ふかし
過度の運動
過度な出血、排便、排尿、射精
偏った食事や断食
強風や日射に晒されること
などが挙げられ、オージャスが減ると、「人は恐れ、衰弱し、いつも思い悩み、感覚機能が不調になり、皮膚の艶が損なわれ、憂鬱になり、乾燥し、痩せ衰える。」とも。(チャラカ・サンヒター 第17章)
これって老化と直結しそうですね💦
ということは、反対にどういう人がオージャスに満ちているかっていうのはなんとなく想像できちゃいます。
いくつになっても色艶がよくて、朗らかで、やりたいことにチャレンジする勇気に満ち、美味しいものを「美味しい」と楽しみ、素敵な笑顔でよく笑う、元気いっぱいなおじいちゃん、おばあちゃんっていますよね。まさにオージャスに溢れている感じです。こういうおじいちゃん、おばあちゃんのように私もなりたい。
ですが、コロナ以降特に多いのが「心配・不安」の増加ですよね。もともと心配症の方や緊張の強いタイプの方はなおさらです。
ここ2、3年思い悩むことが増えてしまっているなと感じている方、ちょっとご自分のお顔を鏡で見てみてください。お肌がくすんでいたり、乾燥ジワが増えていませんか? オージャスが減っていませんか?
でも大丈夫です。オージャスって増やせるんです! 例えば...
心の栄養になることを罪悪感を感じず楽しむ(好きなものを食べ、友達と遊ぶ)
魂が喜ぶことにチャレンジしてみる(学びの時間や自然の中に出かけるなど)
食事や仕事の量の「ちょうどいい」を維持させる(食べ過ぎ、働きすぎ注意)
しっかり休養する(寝すぎはカパが増えるので注意)
なるべく早寝早起き(これが難しいという方が多いけど💦)
出来立ての食事や旬のものをいただく(ご自分の消化力に合わせてどうぞ)
などなど、できることからやってみてください。
まだまだ何かと制限の多いご時世ですが、今抱えている心配や不安の種は本当に存在するものでしょうか。もしかしたら自分自身の思い込みやこだわりで作り出してしまったものかもしれません。
「制限」と捉えているものは、本当はもっと自由度の高いものなのに、自分で勝手にその枠を狭めてしまっているだけかもしれません。(←私がよくやってしまうことです😅)
起こっていない未来への不安や不必要な過度の心配を抱えるより、今できることに心を手向け、健やかな時間を持てるよう、いつもの思考やこころの置き場所を意識していきましょう。
5月の予定
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