文月を迎えました。カレンダーをめくるときに残り枚数が半分ないことが指の感触からも伝わりました。
今年は春の不調が起こらないように、プチ・アーマ・パーチャナ(軽い毒出し的セルフ・ケア)をした後、さらっと初夏を迎え、今年の猛暑予報を乗り切るための心づもりと体の準備を整えているところですが、ここ半年くらい感じていることのひとつに、「ピッタが増えてる」というのがあります。
これは、アーユルヴェーダのユニークな考え方のひとつである、体質を3つに分ける(ヴァータ、ピッタ、カパの3つ)トリ・ドーシャ理論でいう、ピッタという火のエネルギーが「私の中で増えている」という意味なのですが、3つのドーシャは、季節や年齢、時間、食事、ライフスタイルによって増えたり、減ったりするし、もともとその人が生まれつき多く持っているドーシャは増えやすかったり、乱れやすかったりするという事を如実にあらわしていると感じられる体験でした。
3つのドーシャのバランスが、その人本来のちょうど良い塩梅で維持できていれば、たとえ陥りやすい不調や、体質的にみてかかりやすい病気があったとしても、普段の生活では目立ったトラブルなく、一生を過ごして行けるのですが、いろんな外的要素や、自らが引き起こすあやまった認識・行動によってこのバランスは徐々に崩れてしまいます。
私はヴァータという風のエネルギーを長いこと拗らせていたので、その分時間をかけて(たぶん8年くらい)ヴァータを上げないようなセルフ・ケアに注力していました。その結果、ヴァータの調整は上手にできるようになったようです。
アーユルヴェーダを学びを始めた頃の私は、仕事に家事に遊びにヨガの学びにと本当に常に動きっぱなしで、ゆっくりソファで座って休むこともしていませんでした。その頃は犬を2匹飼っていたのですが、ソファはもっぱら犬たちが占有していたような気がします😂
寝不足も多く、睡眠の質も悪いし、いつも不安や緊張があって、首肩の強張りはデフォルト状態で、自分は一生このままだと思い込んでいたし、「疲れた」が口癖だったような。
これらはほとんどヴァータを増やすことと、増えている時に起こることなんです。今はちゃんと座って休めるようになったし(やっと笑)、睡眠の質もものすごく良くなりました。こりや冷えは出る時もありますが、緩和する方法も身につけられ、とても楽です。
でも、過去に何人かのドクターに診断されたことがある通り、私は生まれ持った体質としてピッタも多めに持っているので(小さい頃の気質や不調の出方を思い出してみても自分で納得できるところがたくさん)、これをバランスさせていくのが今の課題。
どっちかをケアすることで、どっちかを不要に増やすなんて、お恥ずかしいことにあまり上手なドーシャのバランスの取り方とは言えません💦 でも、この体験を糧に人体実験を続けようと思います。具体的にどんなことをするかというと、私の場合は、ですが...
・これから夏になって暑くなると、自然と体に熱が生まれ、ピッタも上がってしまいがち。なるべくクールダウンを心がけ、適度に休んで、ブドウや桃(どちらも好物)などの甘い果物で火照りを鎮める。
・飲み物は白湯のほか、常温のクミン水やコリアンダー水をまめに作っておいて飲む。
・春はカパ対策で乳製品を減らしていたけど、暑い日の午後などは牛乳でチャイを淹れて飲もう。夏のチャイはピッタをあまり上げないように黒胡椒やクローブはなしにして、生姜は少なめ、砂糖はいつものてんさい糖で。
・ヨーグルトを希釈したラッシー(バターミルク)は最近よくとってるけど消化を促進してくれるから引き続き飲む。時間のある時はタルカしたスパイスを加えたスペシャルver.で。
・疲れを感じた時は軽く昼寝をして、昔みたいに過活動にならないように気をつける。夜もしっかり睡眠をとって、朝は早起きしやすい季節なので、いつも通りの5時前後の起床。ヨガの練習もあまり汗をかかない程度に。
・目の使い過ぎによるかすみや疲れ目も今抱えている不調のひとつだから冷性のローズウォーターでケア。軽い日焼けなんかした時もローズウォーターは重宝するので常備しておく。
・白檀やベチパーもクールダウン効果があるので、パウダーやアロマなどを活用する。
・辛いもの、しょっぱいもの、酸っぱいものの摂りすぎで昔痛い目を見てるので、これらの味も夏の間は特に気をつけよう。ピッタを上げすぎないように塩を取るなら岩塩、、酸っぱいものが欲しくなったら酢よりはなるべくレモンを活用する。
・あとはこっちも大事。ヴァータもケアしたいので汗をかいたらしっかり水分補給したり、ギーなどの油分も摂る。冷やさない。
・イライラすることからは遠ざかる、こだわらない、自然の中で過ごす時間を大切にする。
と、こんな感じです。
一瞬一瞬移り変わるドーシャを観察することで、季節の変化に繊細に気づくことが出来たり、自分自身のことがもっと理解できたり、自分のことを知ることで周りを知ることに繋がったりします。
ドーシャの増加や悪化をコントロールするという言い方もできますが、私はあえてととのえるという言い方を好んで使います。その方がしっくりくるからです。
上記のセルフケア等はあくまでも「私の場合」と前置きしながらのものですが、ピッタを増やさないためのいくつかのアイデアですので、ピッタ多め&乱れやすい方はぜひ、参考にしてみてくださいね。
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