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執筆者の写真Hiromi

慈悲を汲み上げる

師走に入りました。本当に今年はなんて1年なんでしょう!

はじめてのことだらけのあれやこれやであっという間に年の瀬を迎えそうですね。


今日は満月明け。毎朝のヨーガの練習後に短い瞑想をしています。それが2年前からジャパ瞑想(瞑想法のひとつでマントラを繰り返すもの)になり、マーラー(数珠)を使い決まったマントラを108回唱えているのですが、今朝のジャパ瞑想で自然と出てきた音は「ありがとう」でした。


今日は誕生日だったので母親に「ありがとう」と伝えたかったから、それが音として自然と出てきてくれたことが自分でも嬉しかった。


幼少期の環境や経験などがあり私はずっと「閉じ気味」な子供でした。家族にも周りの友達にも本当の心のうちは明かせずに表面は何も問題がないように振る舞っていました。


母親や友人、そして誰もが抱えている寂しさや辛さを感じてしまうから「寂しい」みたいなことは言えなかったし、誰にも甘えられない子供でした。


子供らしい振舞いが出来なくて大人たちによく「しっかりしてるね」、とか「大人びてるね」と言われ、なんて答えたらいいのか分からなくてヘラヘラ笑って。


「仕方ない」がいつの頃からか口癖のようになって。思春期が過ぎて大人になっても、結婚しても、何でも話せる関係には程遠くて。


そんな私も母親に素直にありがとうって言えるようになったなんて、成長したなと思った今朝でした。


ここ数年、何気ない時、例えば車の運転中とかに過去の辛かった記憶や悲しかった出来事が蘇ってきて、その時の景色や心の情景が浮かんでくることがあります。


きっと以前にもこんなことはたくさん起こっていたのだと思います。でも、今まではそれに蓋をし続けて記憶の片隅に何度もしまい直していたのかも。


最近はそれらを迎え入れて、見てあげることができるようになってきました。そうしたら、「そっか、そうだったんだ〜、そんなふうに感じていたんだ、そうだよね〜」と自分に共感して涙が止まらなくなったり、「案外大したことないことだったのかもね」とかその時の自分と会話ができるようになってきて、過去の感情や思いをそのまま受け容れられるようになりました。


全部「今」ではない、過去のこと。過ぎ去った記憶。だけどそれは今の私に深く根付いているから、やっぱり慎重に扱ってあげる必要がある。

時に自分のもろさや繊細さが疎ましかったり、正しさや強さを求めてしまい、その誤った形に膨れ上がった正義で人と摩擦を起こしてしまうことや、ガチガチの「あるべき自分像」を作り上げてしまうこともあるけれど、大切なのはどんな自分も受け容れてあげる「自分自身への信頼と思いやり」なんでしょうね。


人にはそれぞれ考え方の癖、行いの癖があります。自己客観視はできても、自己受容が私にはとても難しく、ヨーガの学びを通して長年取り組んでいるテーマです。


自分自身を知らなければ、自分自身を思いやることができなければ、どうやって人を本当の意味で思いやることができるでしょう。

ヨーガは実践です。理論で捉えられるものではありません。人の心を取り扱うための資格を取って、こういう場合はA、 AにならなかったらBというようなものではありません。

日々聴き、深く考え、実践していく。

そして自分自身が気づき、無知を落としていくことの繰り返しです。それには助けが必要です。だから私たちは師の言葉や聖典の言葉から学びます。

それは誰かが作ったおとぎ話でも哲学でもなく、この自然界の秩序そのものです。そしてそこに祈りがあります。


「私が私自身を受け容れられますように」

「私が私自身にくつろげますように」

「私が私の人生を生きられますように」


12月の予定


アヌクローシャの12月のご予約、ヨガクラス、アーユルヴェーダトリートメントは共に空きがございます。


今年いっぱいがんばったご自分へ、ゆったりと過ごす時間をどうぞ許してあげて下さい。アヌクローシャでそのお手伝いをさせていただければ大変嬉しいです。


ご予約はHPのコンタクト、または下記アドレスからどうぞ。

月2回の円山スタジオアウラ「女性のためのヨガ」は下記の日程です。お子様連れOKの少人数制クラス。ホルモンバランスやライフスタイルの変動により日々変化する女性のこころとからだに寄り添うようやさしいヨガです。


【女性のためのヨガ】

12月9日(水)14時〜15時

12月23日(水)14時〜15時

料金:2,000 yen (割引チケットあり)

場所:Studio Aura(札幌市中央区大通西23丁目2-25ラメール円山1F)

ご予約は下記のアウラHPの予約フォーム、または、morroccomint@yahoo.co.jpまでどうぞ。

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