HSPとアーユルヴェーダ

私たちが経験したことのない事がたくさん起こったこの春。そして季節は初夏へと移り変わろうとしています。


北海道の新緑の頃の空気や空の色は本当にみずみずしくて大好きなのですが、その一部をもぎ取られたような、ちょっと切ない数週間でした。

長く続いたステイホーム、中途半端になっていた家の片付けや読書がはかどったり、新しい学びを始めたりと、充実した日々が淡々と過ぎる一方、先の見えないまるで霧の中にいるような生活の中でいつの間にか呼吸が浅くなっていたり、筋肉のこわばり、皮膚トラブルなどの不調も表れていました。そして外との接触を最低限に保っていたことで、しばらく影を潜めていた私のある特徴がふたたび表に出てきました。


それはHSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれる、生まれつき敏感に多くのことに反応してしまう特性のこと。私が最初にHSPについて知ったのは数年前でネットの情報からでした。


記事を読んでみると、幼少期からの自分の特徴に当てはまる点が多く、著者自身がHSPであるエレイン・N・アーロンの本を読んでみると「あら、どうやら私はHSPらしい。」、「そうか、そういうことだったのか」と腑に落ちるやら、知る事ができた事で安心するやら。


私のことを少しでも知っている方なら、HSPについて説明されるときによく使われる「臆病」、「引っ込み思案」、「神経質」などの形容詞と私とが結びつかないと思われるかも知れません。でも、全体の人口の15%~20%いるといわれているHSPの中には3割程度「HSS型HSP」という外向的なタイプがいるらしく、私は恐らくそちらのタイプのようです。


ちなみに私がどんなことで幼少期から大人になるまで「生きづらさ」のようなものを感じていたか、いくつかを挙げてみると...


・音や匂い、光、触感などに敏感

・たくさんの変化が同時に起こると混乱してしまう

・人と競うことや観察されている状況だと緊張していつもの通りの表現ができない

・人の気分や感情の変化に影響されやすい

・場の空気感や雰囲気に圧倒されやすい

・いろんな事に敏感に反応してしまうことで生まれる葛藤で疲れやすい

・大勢の中にいても常に孤独を感じる   etc.etc...



幼い頃の記憶でHSPの特徴がよく表れていたのは五感について。


小さい頃、服が肌に触れる触感がものすごく敏感で、少しでもチクチクするような感じがするセーターや、ピタッと肌にはり付くような服を着た日はその触感を感じた場所がとにかく気になって、引っ張ったり、腕をまくったり、しょっちゅういじって、すぐにでもその場で服を脱いでしまいたいと思っていたのを覚えています。


人は成長するとともに外からの刺激に対して順応するようにできていますから、五感に関する刺激にしても、内的な部分に作用する刺激にしても、ある程度の敏感さは大人になるにつれなんとなくやり過ごせるようにはなったのですが、蛍光灯が苦手だったり、人口的な香料に敏感だったり、隣の部屋の電化製品の音が気になって眠れなかったり、店のBGMの音量が気になって席を移動したり、ということが今でもあります。


幼少期に「普通じゃないのは私の感覚らしい」と気づいた私はその後ずっと「面倒くさいやつだ」とか、「神経質な子」と思われるのが嫌で、何も言わずにその場でじっと苦痛に耐え過ごして来たような気がします。大人になってもいろいろ余計な気を回しすぎて自爆したり、言うべきか、するべきかを迷ったりモヤモヤしたり後悔したりの繰り返し。

けっこうしくじりタイプ。だけど人からはそうは見られない。


でも、ヨガとアーユルヴェーダに出会ってからは自分でもやっかいだと思っていた特性を、興味深くて、ちょっと滑稽で、恥ずべきものではない「私の性質」だと思えるようになりました。私ならではの感覚でヨガとアーユルヴェーダに向かい合うことや、伝えていく事ができるって面白いかもと。


同じように繊細さから来る「生きづらさ」を抱えながらも、日々をより良く過ごそうと模索しているたくさんの人に、私ができることでお手伝いができればとも思っています。


実際、のちに読んだいくつかの書籍で「HSPのあなたへ」的にアドバイスされている数々の生活法や対処法は、ヨガやアーユルヴェーダで教えられている個々の体質や季節に合った生活法や呼吸法、瞑想法を取り入れること、そして自分自身のユニークさを受け入れるという事ととても類似しているのです。


アーユルヴェーダだと、ヴァータは聴覚と触覚、ピッタは視覚、カパは味覚と嗅覚においてそれぞれ優勢に働きます。HSPだとこれらの感覚器官が敏感になるのはHSPの人たちの脳の神経システムの違いによるものだとエレイン氏の本には書かれています。


さらにアーユルヴェーダの健康観では五感の間違った使い方(感覚対象との過剰・過少・異常な接触)は病気の原因になると考えられ、『それによって感覚機能とともに精神にも異変が起こると、それぞれの感覚認識(知覚)は障害される』と古典書に書かれています。(チャラカ・サンヒター総論編第8章)


HSPの特徴により敏感に働いた神経システムは五感を刺激し、それと共に精神に不安感や緊張感といった不調和を生み、それらが痛みや不快感といった好ましくない知覚として認識されるという事が起こっているのかも知れません。


しばらく接触が過少になっていた外の刺激に再び接することは、神経システムに刺激を引き起こします。HSPの方にとってはさらに強い刺激となりますので、特に慎重にペースを戻していく必要がありますし、HSPではなくてもこの数ヶ月をいつもより静かに過ごしていた方も、ゆっくりと五感と思考の繋がりを通常モードに慣らして行ってくださいね。


6月のお知らせ

アヌクローシャは今月より日・月お休みで営業を再開しております。ご予約はこちらからどうぞ。


先月からスタートしたオンライン・ヨガ、今月は下記のスケジュールで継続です。HPからもご予約可能です。


【6月のオンライン・ヨガ】

6日(土)8:00〜

9日(火)21:00〜

16日(火)21:00〜

20日(土)8:00〜

23日(火)21:00~



月2回の円山スタジオアウラ「女性のためのヨガ」も再開となります。こちらは下記の日程です。


6月10日(水)14時〜15時

6月24日(水)14時〜15時

料金:2,000 yen (割引チケットあり)

場所:Studio Aura(札幌市中央区大通西23丁目2-25ラメール円山1F)

ご予約は下記のアウラHPの予約フォーム、または、morroccomint@yahoo.co.jpまでどうぞ。

http://slowdown3.wixsite.com/yogainaura/yoga-for-women






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